信越本線直江津ー関山間開業120周年記念
リバイバル白山
2006(平成18)年8月26日(土)   撮影地:糸魚川市・上越市


写真:新潟県上越市JR信越本線直江津駅 2006年8月26日 10時02分

新潟県で一番最初に鉄道が開業した直江津駅に、また新たな歴史が刻まれました。

2006年8月26日、信越線直江津ー関山間開業120周年を記念し,

特急「リバイバル白山」号が運転されました。







▲ 復活運転を予告するポスター。(小出駅)


<特急白山の紹介>

特急白山は、1997年の北陸新幹線長野開業までの約40年間、

金沢ー上野間を信越線長野経由で結んだ特急列車で、

北陸と東京とを結ぶ動脈となって多くの人を運び、

日本の高度経済成長に大きく貢献しました。

金沢ー長野間を復活運転するのは廃止以来9年ぶり初。

国鉄色のボンネット型の白山号が同区間を走るのは

グレードアップ車両の白山号が登場した平成3年以来

13年ぶりのことです。





糸魚川駅レンガ車庫と特急白山 最後の共演


▲ 左上のレンガ車庫も、新幹線工事の始まる今年中に取り壊されます。
特急白山と並ぶ最後の姿。歴史に残る名場面となるでしょう。
新潟県糸魚川市JR北陸本線糸魚川駅 2006年8月26日 9時32分

管理人の地元だけに、名場面を逃すまいと、
シャッターを押す瞬間は久々に手がふるえ、バクバクでした(汗)







▲ 直江津駅もごった返しました。
(26日 直江津駅 9時59分

<白山号の特徴・・・ボンネット形>

白山号の特徴といったらなんといっても「ボンネット形」と呼ばれる

長い鼻のような形状をした先頭部です。

日本初の電車特急「こだま」(東京ー大阪)の先頭車がこの形だったことから

「こだま形」とも呼ばれ鉄道ファンに人気ですが、

日本にはもう10両弱しか現存しないため、大変貴重な存在なのです。

出っ張った鼻の部分には、「変電器」が入っています。

最新の電車にも変電器は入っていますがかなり小型に進化しました。

この車両は国鉄が作った40年モノの車両なので変電器が大きく、

ボンネット型の形状になってしまうわけです。

新潟を駆け抜けたこの車両の寿命もあとわずか。

「白山」がリバイバルもできない完全な過去の思い出となってしまう日も

そう遠くはありません。



今出会える一瞬を大切に。

これからも鉄道が作った文化を伝えるために、

管理人は新潟県内を走りまわります。











▲ JR東日本新潟支社が製作した横断幕。
(26日 直江津駅 9時57分








<連結器と碓氷峠>

連結器は、白山号が通っていた群馬・長野県境、信越線横川ー軽井沢間の

碓氷(うすい)峠で機関車を連結する際に使用していました。

この区間は日本の鉄道全線で最も勾配がきつかった区間で、

100m水平に走ると6mも標高が変わるという難所中の難所。

人間が走っても辛い坂道が15キロも続きます。

当然、電車単独では坂を登りきれません。そのため、

横川・軽井沢の両駅で機関車を2両連結して3倍の馬力で碓氷峠を越えていきました。

機関車は、白山号の前に付けて引っ張って登っていくのではなく、

標高の低い列車の後ろに付けて、列車の尻を押あげるようにして進みます。

新幹線開業と白山号廃止に伴い、この区間も廃止されましたが

連結器だけがその当時を物語っています。





管理人は直江津駅で白山号を見送ったあと、長岡にとんぼ返りし出勤・・・
復活運転、せっかくだから2日間やるとか、
運転区間を軽井沢まで伸ばし、横川ー上野間でも同じ日に復活運転やって
碓氷峠をバスで越えて両方の列車を乗り継げるようにするとか、
要望は尽きませんが、
こんなに反響があるのですから、今後も企画していただけることを期待します。







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