▲ 明治19年。新潟県で一番最初に鉄道が開通した直江津ー関山間。
その時からこの二本木駅は「ちょっと変わった駅」として知られていた。
急勾配の区間の二本木地区は、駅を設置できず、悩んだ末に 駅を水平部に作った。
そこに列車を入れるために バックできる引込み線も作った。
これが二本木駅がスイッチバックになったいきさつである。
▲ 歴史を感じる木造の駅舎。
ホームに行くには 改札口をくぐったあと この地下道を通る。
▲ ホームは1面2線。北側は行き止まりになっている。
長野方面、直江津方面ともに 入ってくる方向も、出て行く方向も同じ。
↑ 二本木駅 直江津方面 ↑
↓ 長野方面(手前側)
▲ 直江津から長野行き普通列車が坂を上ってやってきました。
いったん二本木駅をスルーし、長野方面へと進みます。
長野方面 ↑
↓ 二本木駅(手前側)
▲ 長野方面へ行く本線の向こうの線路に入り、停車します。
↓ 二本木駅 長野方面 ↑
▲ 実際列車の先頭に乗っているとこんな感じです。
そして、
いよいよここからです。
↑ 二本木駅 直江津方面 ↑
↓ 長野方面(手前側)
▲ 列車はバックして 今度は二本木駅の方向へと入っていきます。
このとき、運転士は長野方面に座ったまま。
二本木駅側では 車掌が窓から顔を出して、
無線で運転士と連絡をとりながら 運転士の運転でバックしていきます。
↑ 二本木駅 直江津方面 ↑
↓ 長野方面(手前側)
▲ 長野行普通列車は二本木駅に停車中。(画像奥)
そこへ 長野方面から直江津行普通列車がやってきました(手前の列車)。
長野方面から来た列車は
駅の前でいったん止ることなく、
そのまま二本木駅へと入っていきます。
↑ 直江津行 ↑ 長野行
▲ 二本木駅でともに停車中。
↑ 直江津行 ↑ 長野行
▲ あとに到着した直江津行きが 先に発車します。
長野方面 ↑
↓ 二本木駅(手前側)
▲ 今度は直江津行普通列車が 本線のとなりの
引込み線(画像奥)へと進みます。
手前側に運転士、奥に車掌いて、車掌が窓から身を乗り出して
安全確認しながら、無線で運転士へ連絡。
運転士の運転でバックし、停車します。
↑ 二本木駅 直江津方面 ↑
↓ 長野方面(手前側)
▲ 直江津行き普通列車が再び向きを変え、直江津方面へと進んでいきます。
二本木駅には 先にやってきた長野行きがまだ停車中。
長野方面(手前側) ↓
▲ 長野行普通列車がようやく出発。
これにて無事スイッチバックを終え、次の駅へと進んでいきました。
日本の鉄道の歴史は 坂道の克服無しには発展は無かった。
進んで、バックして、そしてまた進む。
人間が考え出し、人間が作り出し、そして 人間が守りつづける。
二本木駅は、そんな
人と自然と鉄道の関わり合いを
強く感じることのできる駅です。
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