二 本 木 駅


2009年10月31日(土)   撮影地:上越市


「にほんぎ」駅は 妙高山のふもとに差し掛かる急勾配の駅だ。

直江津から来ると、列車は一旦バックして駅に入る。

発車するときは また元の方向へ進む。

この駅は新潟県唯一、全国でも数少ない「スイッチバック」の駅だ。

では その様子を体験してみよう。
 









▲ 明治19年。新潟県で一番最初に鉄道が開通した直江津ー関山間。

その時からこの二本木駅は「ちょっと変わった駅」として知られていた。


急勾配の区間の二本木地区は、駅を設置できず、悩んだ末に 駅を水平部に作った。

そこに列車を入れるために バックできる引込み線も作った。

これが二本木駅がスイッチバックになったいきさつである。











▲ 歴史を感じる木造の駅舎。

ホームに行くには 改札口をくぐったあと この地下道を通る。














▲ ホームは1面2線。北側は行き止まりになっている。

長野方面、直江津方面ともに 入ってくる方向も、出て行く方向も同じ。













↑ 二本木駅                直江津方面 ↑
    ↓ 長野方面(手前側)        


▲ 直江津から長野行き普通列車が坂を上ってやってきました。
いったん二本木駅をスルーし、長野方面へと進みます。













                       長野方面 ↑
↓ 二本木駅(手前側)


▲ 長野方面へ行く本線の向こうの線路に入り、停車します。













↓ 二本木駅                長野方面 ↑


▲ 実際列車の先頭に乗っているとこんな感じです。

そして、
いよいよここからです。













↑ 二本木駅                直江津方面 ↑
    ↓ 長野方面(手前側)        


▲ 列車はバックして 今度は二本木駅の方向へと入っていきます。
このとき、運転士は長野方面に座ったまま。
二本木駅側では 車掌が窓から顔を出して、
無線で運転士と連絡をとりながら 運転士の運転でバックしていきます。













↑ 二本木駅                直江津方面 ↑
    ↓ 長野方面(手前側)        


▲ 長野行普通列車は二本木駅に停車中。(画像奥)
そこへ 長野方面から直江津行普通列車がやってきました(手前の列車)。

長野方面から来た列車は
駅の前でいったん止ることなく、
そのまま二本木駅へと入っていきます。











↑ 直江津行             ↑ 長野行


▲ 二本木駅でともに停車中。











↑ 直江津行             ↑ 長野行


▲ あとに到着した直江津行きが 先に発車します。













                       長野方面 ↑
↓ 二本木駅(手前側)


▲ 今度は直江津行普通列車が 本線のとなりの
引込み線(画像奥)へと進みます。

手前側に運転士、奥に車掌いて、車掌が窓から身を乗り出して
安全確認しながら、無線で運転士へ連絡。
運転士の運転でバックし、停車します。













↑ 二本木駅                直江津方面 ↑
    ↓ 長野方面(手前側)        


▲ 直江津行き普通列車が再び向きを変え、直江津方面へと進んでいきます。
二本木駅には 先にやってきた長野行きがまだ停車中。













        長野方面(手前側) ↓ 

▲ 長野行普通列車がようやく出発。
これにて無事スイッチバックを終え、次の駅へと進んでいきました。









日本の鉄道の歴史は 坂道の克服無しには発展は無かった。


進んで、バックして、そしてまた進む。

人間が考え出し、人間が作り出し、そして 人間が守りつづける。

二本木駅は、そんな

人と自然と鉄道の関わり合いを

強く感じることのできる駅です。





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